魅惑のマンホール、可愛い単管バリケード

日本各地・世界各地のマンホール蓋を中心に、単管バリケードも紹介します。街路樹保護盤やピクトグラム、救命ブイなど、様々なカテゴリーの記事をアップします。

重曹生活の勧め~地の塩社の重曹~

我が家では重曹を愛用しています。主な用法は3つです。

 

 

 

1.食器棚のニオイとり

食器棚って、塗料のニオイなのか何なのか、独特のニオイがしませんか? 食器棚の中の普段使っていないカップとかに大さじ2~3杯程度の重曹を入れておくと、だいぶ気にならなくなる気がします。サラサラだったのが、湿気とニオイを吸って固まってきますが、かき混ぜるとまたある程度サラサラになります。

 

なお、重曹を入れているカップ等をお使いになる時は、くれぐれもそのままうっかり飲み物を入れたりしないよう、ご注意を

使用済みのものは捨てるわけではなく、2・3の用法に回します。

 

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『次郎と正子 娘が語る素顔の白洲家』(牧山桂子)~人生を支える教え~

題名そのままの内容で、白洲次郎・正子の娘である桂子さんが、両親について語ったエッセイです。

 

 

いやはや、両親共に強烈な個性の持ち主でいらっしゃいます(^-^; でもそのアクの強さこそが、お二人の魅力にもつながっているのでしょう。桂子さんは、その両親、特に正子さんの良くない点に、子どもの頃から反感を覚えてきたわけです。でも一方で文章の端々に、桂子さんが両親の良い点も良くない点も、形を変えて受け継いでいることが伺えます。

 

正子さんは、表面上は母親失格かもしれません。でも一方で、桂子さんの心に残り、その人生を支えるような教えを、いくつも残しています。それだけで正子さんの欠点は、すべて帳消しにできるのかもしれません。親にしても教員にしても、どれだけ欠点を抱えていても、子どもの心に残るような教えを1つでも残すことができれば、それで良いのかもしれませんね。

 


 

映画「鋼の錬金術師」~コスプレ感がすごい~

映画「キングダム」に引き続き、基礎知識ほぼゼロ(「キングダム」よりは、まだ知っていたけど)でマンガの実写版を観るという試みです。我ながら、物好きです。

 

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イタリアロケの部分はセットじゃないだけに、草原の広がりとか町並みとかが自然で、良かったです。しかしそこで動き回るのは、ことごとく日本人顔の人々……。名前が横文字でも、金髪にしていても、だからこそコスプレ感がぬぐえず。

 

 

そう、コスプレなんですよ! 本田翼を筆頭に、俳優さんたちがキャラを演じているのが、何か鼻につく感じでした。多分、マンガのキャラを忠実に演じているのだと思うのだけど。

 

唯一、自分の演技ができていたのが大泉洋だと思います。いや、マンガを読んでいないので、知りませんけど。でも大泉洋の演技だけでも、この映画を観る価値はある気がします。

 

 

嫌だったのは、山田涼介演じるエドの暴力シーン。タッカー(大泉洋)にしても弟のアルにしても、あんなに執拗に殴る必要性ってある? どちらもエドが感情の爆発を抑えられなかった結果だけど、長すぎて嫌でした。

 

あと、ラスト近くの捕虜収容所での掃討シーンも抵抗がありました。ストーリー上、彼らを一人でも生かして外に出すことは許されないものの、異形とはいえ人の姿をした存在に兵士が一斉掃射するのは、アウシュビッツとかを連想させ、観ていて苦痛でした。

 


 

『歴史学への招待』(佛教大学歴史学部編)~題名がすべてを語っています~

「はしがき」によれば、佛教大学は「日本の大学教育において初めての、そして唯一の歴史学部」を設置した大学だそうです。本書は、その歴史学部の専任教員全員で執筆したという興味深いものです。全264ページを22人で執筆しているので、一人当たりのページ数が少ない、つまりコンパクトに各自の論文が書かれているので、飽きずに読み進めることができました。中でも面白かったものをピックアップしてみます。

 

 

  • 「船が語る日本の中世」(貝英幸)
  • 「『戦後』を考える」(原田敬一)
  • 「憶える歴史から考える歴史へ――アテナイの民主政と陶片追放」(井上浩一)
  • 「近世ドイツにおける『家』の生き残り作戦――お葬式パンフレットを読み解く」(塚本栄美子)
  • 「良い就職先は良い成績から? ――一九世紀中葉オックスブリッジにおける大学教育の葛藤」(水田大紀)
  • 平安京の実像――都市と思想」(佐古愛己)

 

「船が語る日本の中世」(貝英幸)

韓国の全羅南道新安郡沖で見つかった「新安沈船」を手掛かりに、日本の航海や貿易をめぐる事情を明かしています。新安沈船は中国から日本に向かう途中、難破してしまった船です。

 

びっくりしたのは、船底に敷きつめられた銅銭がバラストとして用いられてた可能性が示唆されていること。バラストとは、船の安定した航行のために吃水を下げるための重りで、今は海水を使うことが多いようですね(だから日本のワカメが海外の港で繁茂して、問題になったりしているわけですが)。当時は石を使うことも一般的でしたが、これはこれで用済みの石を港湾内で廃棄しちゃうので、それを後で引き上げる必要があり、問題だったそうな。

 

以前から謎だったのは、世界史で時々、「貨幣の輸入」に触れている部分があること。古代ローマの金貨が南インドに輸入され、現地でそのまま流通したとか、中国の宋銭や明銭が日本などに輸出され、そのまま使われたとか。まぁそういうものだと思えばそれまでだけど、何か解せなかったのですが、バラストを兼ねていたのだと思えば、納得がいきます。たまたま読んだ本でこういう発見があると嬉しいです。こういうのをセレンディピティというのですね。

 

あと、貨幣と同レベルで論じてはいけないのは承知ですが、アフリカ大陸からアメリカ大陸に黒人奴隷を連れてくる時、「ケースに並べたスプーンのように」奴隷たちを寝かせて積み込んでいたのですが、これもある意味でバラストを兼ねていたのでしょうか。できるだけ多くの黒人奴隷を連れていけるよう、そういう方法がとられたという説明がされるのですが、それだけではなかったのかも。

 

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【チェッカーズ】「THE CHECKERS CHRONICLE 1988 SCREW TOUR」~クロベエこそ、チェッカーズの要~

 毎月1本、LaLaTVで放映されている、チェッカーズのライブのレビューです。「LaLaTVセレクト 毎月チェッカーズ」という企画。このツアーもGO TOURに引き続き、夏秋と行きました(^-^;

 

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SCREW TOURチケット

 

ライブ自体というより、今回はライブビデオの感想になってしまいます。メンバーのリハーサル時やバックステージでの映像やインタビューを入れるのは良いけど、コンサートの映像と変な風に織り交ぜる構成なので、観ていて疲れました。曲をしっかり聴こうにも、途中で途切れてインタビューになったりするし。カメラワーク自体もガチャガチャしているし。

 

 

 

しかし謎なのは、ナオユキがボーカルの「Lonly Soldier」をやる確率の高さ。今回で5本目のレビューですが、これまでに3回やっています。個人的にも好きな曲の1つだから良いけど、楽器組がボーカルの曲をやること自体あまりないのに、なぜにこの曲だけ結構やるの?

 

あとふと思ったのは、目立たないクロベエが、意外とチェッカーズの要だったのかもということ。担当がドラムだからというわけじゃないけど、縁の下の力持ちとして、彼が支えていた部分があるのかもしれない。影のリーダーとでもいうか。 

 

<追記>

アルバム「SCREW」は、YouTubeの「チェッカーズ公式YouTubeチャンネル」で聴くことができます。

 

www.youtube.com

 


 

 

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『そうだ、ローカル線、ソースカツ丼』(東海林さだお)~絶版になるのが早すぎる~

本の紹介のためにリンクを貼る時、ささやかながら出版文化を守るため、私は新品のものにするようにしています。もちろん興味を持ってくださった方が実際にお買いになる時は、中古のものを選択していただいても一向に構いませんし、何でしたら図書館でお借りになるのでも結構です。

 

 

この本も、もちろん新品のもののリンクを貼ろうと思ったのですが、すでに絶版のようでした、私が読んだのは2008年発行のハードカバーで、その後2011年に文庫版が出ているのですが、文庫版から10年経たずして絶版とは……。いや、別にこの本は常に書店の書架に置くべき傑作というわけではありませんが(失礼!)、それにしても早すぎなような気がします。

 

気を取り直して、感想に行きます。東海林さだおの本はたまに読みますが、ゆるさが良いですね。寝る前とか乗り物の中とかで読むには、もってこいです。今回印象に残ったのは、全3回にわたる「身辺雑貨雑物辞典」。『広辞苑』で身近なものを引いての突っ込みで、赤瀬川源平の『新解さんの謎』に通じるものがあるのですが、結構おかしかったです。確かに、歯ブラシやヘアブラシの説明の簡潔さに比べ、歯磨きや石鹸の説明の必要以上に専門性が高く長いこと! 東海林さんの、「石鹸業界は、辞書業界に菓子折りを持って行ったのだろうか」という言葉に同感です。

 

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選挙に行こう!

こないだの土曜は、友人たちと「花の詩女 ゴティックメード」を観にアキバに行きました。

 

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とはいえ映画は午後なので、午前中は参議院議員選挙期日前投票に行ってきました。

 

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第25回参議院議員選挙 投票証明書

このブログを以前から読んでくださっている方々は耳にタコっていうか、目にタコ(?)かとは思いますが、選挙権をお持ちの方は、選挙、行きましょうね~。行かないと、政治に文句を言う権利はありませんよ~。病気など様々な事情で、投票に行きたくても行けない方々がおいでなのですから、その人たちのためにも、ぜひ行ってください。

 

とはいえ、投票日に行くのは、意外とハードルが高いと思います。晴れているから遊びに行きたくなったり、逆に雨だから家から出たくなくなったり。だから、期日前投票がお勧めです

 

「でも入れたい党も、候補者もいない」と言うあなた、そんなところで完璧主義にならないでください。パーフェクトな党も、パーフェクトな候補者も存在しません。lesser evil(より邪悪じゃない)な党、lesser evilな候補者に入れるしかないのです。実現できもしない公約を言うイケメン候補者よりは、ささかやでも確実に国民のためになる公約を言う地味なおばさん、とか(←例が変ですが)。

 

選挙はある意味、参加することに意義があります。貴重な1票を、どうぞ無駄にしないでください。