魅惑のマンホール、可愛い単管バリケード

日本各地・世界各地のマンホール蓋を中心に、単管バリケードも紹介します。読んだ本、観た映画、旅行先の話など、様々なカテゴリーの記事をアップします。ステイホーム期間を経て、横浜市のマンホール蓋の記事がだいぶ充実してきました。

読んだ本

『のっけから失礼します』(三浦しをん)~文句なく面白いです~

しをんさんのエッセイは、やはり文句なく面白いです。ゲラゲラ笑いつつ、するする読めてしまうのですが、途中で読み終わるのがもったいなく感じたほど。 顔を洗うのを億劫がり、極度の飛行機嫌いなしをんさんの周囲にいるのもまた、ちょっと変わった人々ばか…

『猫君』(畠中恵)~楽しく読みすすめたものの……~

畠中さん得意の、江戸時代の妖ものです。とはいえ「しゃばけ」シリーズをはじめ、他の江戸時代の妖ものとは完全別物です。同じキーワードから、別のシリーズをいくつも作れるのはすごい! 今回の主人公は猫又で、なかなか楽しく読みすすめました。日本史上有…

『カレル・チャペック戯曲集Ⅰ ロボット/虫の生活より』(カレル・チャペック著、栗栖茜訳)~再評価されるべき作品~

「ロボット」という言葉を最初に生み出したのはカレル・チャペックだということは知っていたので、だいぶ前から一度は「ロボット」を読もうと思っていました。今回ようやく読めたのですが、いろいろ衝撃でした。 まず「ロボット」というと一般的に、金属のパ…

『RDG3 レッドデータガール 夏休みの過ごしかた』(荻原規子)~泉水子が可愛くなってきた~

前巻以上に、ばっちり学園ものです。主人公の泉水子の引っ込み思案も、ようやく度を超えたものでなくなってきて、ようやく可愛くなってきました。 このまま3巻は学園ものメインで行くのかと思いきや、途中からはやはり霊能もの路線になりますが。 ←kindle版 …

『インド旅行記2 南インド編』(中谷美紀)~強烈なヤギの呪い~

何となく気になってしまい、中谷美紀の「インド旅行記」シリーズの続編を借りました。 『インド旅行記1 北インド編』より、はるかに読みやすかったです。2日かからず読めてしまいました。 ←kindle版 「北インド編」に引き続き、文句を言いつつ、魅了されつつ…

『遺跡発掘師は笑わない 鬼ヶ島の証明 西原無量のレリックファイル』(桑原水菜)~勉強になりました~

図書館で予約した本が、なぜか立て続けに届いてしまい、焦って読んでいるところです。長いものだと1年待った計算ですが、なぜばらけて届かずに、重なってしまうのでしょう。これも、何とかの法則でしょうか。 というわけで、最初に手を付けたのが、「遺跡発…

『RDG2 レッドデータガール はじめてのお化粧』(荻原規子)~学園ものの色合いが増した~

文句を言いつつも、「レッドデータガール」シリーズ、2巻目に突入しました。 今巻は前巻と違い、急に学園ものの色合いが増しました。1巻目だって中学校が舞台で、修学旅行の話などが出てきたのだけど、基本設定というか世界観を読者に浸透させるのに追われて…

『RDG レッドデータガール はじめてのお使い』(荻原規子)~中高生当時ならハマったかも~

以前から読みたいと思っていた「レッドデータガール」シリーズを、ようやく読みました。 正直、ちょっとがっかりでした。主人公の泉水子は度を超えた引っ込み思案で、苦手なものも多く、かなりイライラさせられるキャラです。そんな何のとりえもない女の子が…

『長い長いお医者さんの話』(カレル・チャペック著、中野好夫訳)~「新版」にする時、編集部はチェックしたのだろうか~

子どもの頃、現役で(?)岩波少年文庫を読んでいた時から、『長い長いお医者さんの話』は気になっていたものの、何となく読みそびれていました。 去年、カレル・チャペックの諸作品を読み始めた時、遅ればせながら『長い長いお医者さんの話』がチャペックの作…

『星の巡礼 Anniversary Edition』(パウロ・コエーリョ)~心に残る言葉に出会えた~

私の座右の書の1冊が、パウロ・コエーリョの"The Alchemist"です。『アルケミスト 夢を旅した少年』の題で日本語訳もありますが、私が所持し、何度も読んでいるのは英語版の方なので。 『星の巡礼』は、"The Alchemist"が良かったので、コエーリョの他の著作…

『21 Lessons 21世紀の人類のための21の思考』(ユヴァル・ノア・ハラリ)~歯ごたえたっぷりだが、一読に値する~

同じ著者の、人類の過去を扱った『サピエンス全史』、未来を扱った『ホモ・デウス』に続き、今回は人類の今を扱っています。 第1章から、結構衝撃でした。イギリス人がブレクジットを、アメリカ人がトランプ大統領を選択した理由はハラリによれば、「無用者…

『風と行く者』(上橋菜穂子)~作者にとって、書くべき意味のあった話~

「守り人」シリーズの最新刊で、外伝にあたります。最新刊と言いつつ、なぜか発売されたことに気づいておらず、1年半以上経ってから読んだわけですが(^-^; 本編終了後のバルサが、若いリーダーであるエオナに率いられた集団の護衛を、ある事情から請け負う話…

『お江戸でござる』(杉浦日向子監修)~時代劇のガイドブックとしてお勧めです~

かつてNHKで放映されていた「コメディお江戸でござる」の「おもしろ江戸ばなし」のコーナーをまとめた本です。「瓦版」「浮世絵」など、キーワード別の数ページのエッセイからなっているので、移動中とかに気楽に読むことが出来ます。 印象に残ったのは、…

『武士道ジェネレーション』(誉田哲也)~磯山さんの今後のご活躍・ご発展をお祈りいたします~

『武士道エイティーン』に引き続き、『武士道ジェネレーション』を読みました。 結論からいうと、個人的には『武士道エイティーン』まででやめておいた方が良かったかなと思います。もちろん、磯山さんの章は彼女なりの武士道の極めぶりなど、読み応え十分で…

『「お買いもの」のいいわけ』(堀井和子)~写真が素敵~

堀井和子さんがこだわり抜いて買った物についてのエッセイです。 「お買いもの」のいいわけ (幻冬舎文庫) [ 堀井和子 ] いやいや、そのこだわりぶりたるや、すごいです。身の回りに置く物について、これくらいこだわって揃えれば快適であろうと、うらやま…

『武士道エイティーン』(誉田哲也)~磯山さんの健在ぶりに感涙~

剣道をやっている女子高生がダブルヒロインを務める「武士道」シリーズの3冊目です。 『武士道シックスティーン』と『武士道セブンティーン』は既読だったのですが、その続きが2冊もあることに、なぜか気づいていませんでした。大真面目に武士道を追求しちゃ…

『「大家さんと僕」と僕』(矢部太郎ほか)~桃源郷の住民の周囲の人々~

『大家さんと僕』が手塚治虫文化賞短編賞を受賞したことで矢部に起こったこと、様々な人からの矢部へのメッセージなどをまとめた、『大家さんと僕』1.5ともいうべき本です。 冒頭で矢部が、題名中の2つの「僕」について、「どちらの『僕』も僕です」と説明し…

『インド旅行記1 北インド編』(中谷美紀)~カタカナが多すぎる~

『ないものねだり』に続き、中谷美紀の本を読んでみました。 1ヶ月以上にわたるインド旅行の旅日記で 、想像以上にその日々は波乱万丈。 ←kindle版 まず思ったのは、「私にはやはりインドは無理かも」ということ。何せ15年前の旅行記なので、今はまた状況が…

『かるい生活』(群ようこ)~群さんの本は、またしばらくお休みにしようかな~

群ようこが、体、物、しがらみの3つを軽くする過程を描いたエッセイ集です。 漢方で体にたまった余計な水分を排出する話は、別のエッセイ集で書かれてはいるのですが、改めて読むと、いろいろな意味ですごい! 私も体内に余計な水分をため込んでいる自覚はあ…

『火の路 下』(松本清張)~結末はいただけないけど、筆力はすごい~

『火の路』、読了しました。 下巻に入り、ヒロインのイラン旅行の道中が描かれ、俄然面白くなりました。上巻の感想では、「細部は書きながら展開を決めていったと思われます」と書きましたが、全く見当違いだったことが判明。どうでもいいと思われたエピソー…

『火の路 上』(松本清張)~圧倒的な筆力~

おそらく、初松本清張です。 まず驚いたのは、時代性。1973年から翌年にかけて「朝日新聞」に連載していたので、女性への認識が低いのは仕方がないですが、それにしてもすごい。タートルネックにパンツ、ハーフコートで髪の毛を結ばずに下ろしている30過ぎの…

『タスキメシ 箱根』(額賀澪)~他の著書も読みたくなる~

以前レビューした『タスキメシ』の続編です。前作で管理栄養士としてスポーツに関わりつづける道を選択した早馬が、箱根駅伝初出場を目指すチームを、栄養管理兼コーチアシスタントとしてサポートする話です。 そんな早馬に反発するのが、チームのキャプテン…

『ないものねだり』(中谷美紀)~圧倒的な文章のうまさ~

女優の中谷美紀のエッセイ集です。三浦しをんの『むかしのはなし』か何かの巻末に載っていた近刊案内の宣伝の文章を読んで、なんとなく興味をもって読んでみました。 驚いたのは、圧倒的な文章のうまさ! 女優としての中谷美紀は、決して嫌いではないものの…

『聖☆おにいさん(18)』(中村光)~偉大なるマンネリ~

前巻ですでに「サザエさん化した」という感想を持ってしまった「聖☆おにいさん」シリーズですが、今回もマンネリです。「あー、さすがにもう買うのはやめようかなぁ」と思いつつ読み進めたら……。 諸行無常 盛者必衰 どんなものにも終わりは来る そう たとえ…

『八咫烏外伝 烏百花 蛍の章』(阿部智里)~フェミニストには叩かれるかも~

ようやく4日前から、横浜市立図書館も部分的に開きました。まだコロナによる閉館前に予約していたものが受け取れるだけですが、6月2日からは予約が再開されます。読みたい本がたまっているので、嬉しいです。 というわけで受け取れた1冊が、この『八咫烏外伝…

2020年度のNHKラジオ第2の「ラジオ英会話」と「遠山顕の英会話楽習」、6月からはどっちにする?

1.はじめに 2.「ラジオ英会話」 2-1.良い点 2-2.悪い点 3.「遠山顕の英会話楽習」 3-1良い点 3-2悪い点 4.結論 1.はじめに 学生時代からずっと、NHKラジオ第2の英会話講座にお世話になっています。大学生の頃からはずっと、講師が変…

『虎と月』(柳広司)~「山月記」のファンは、読まない方が良いかも~

読者の皆さまの中には、昨年私に「中島敦すごいぞ月間」が訪れていたのを覚えておいでの方もおいでかもしれません。 margrete.hatenablog.com 少し前、たまたま違う本を探していた時に、「山月記」にヒントを得た作品があることを知り、読んでみました。それ…

『タスキメシ』(額賀澪)~続編が早く読みたい~

陸上の長距離をやっている高校生兄弟と、兄の友人たちをめぐる物語です。作者の額賀澪は「八咫烏シリーズ」の阿部智里同様、松本清張賞を受賞していますが、額賀澪の方が作家として上かな。 ケガをきっかけに引退を決意した兄は、自分よりランナーの才能があ…

『弥栄の烏 八咫烏シリーズ』(阿部智里)~ややネタバレあり~

前巻の『玉依姫』と裏表の関係にある作品です。「十二国記」でいうと、『魔性の子』と『黄昏の岸 暁の天』ですね。 前巻であまりに「十二国記」的と感じたためか、類似点が次々に目についてしまいました。記憶(力)を取り戻せない登場人物とかね。いえ、間違…

『玉依姫 八咫烏シリーズ』(阿部智里)~阿部智里は小野不由美を超えられるか~

八咫烏シリーズの5巻目です。 1巻目から着実に力をつけ、私の中でも評価の上がっていた阿部智里ですが、評価についてはちょっと足踏みです。いや、もちろん下がりはしないのですが、既視感を感じてしまうので。 この巻は現代日本の話で、一見八咫烏シリーズ…