魅惑のマンホール、可愛い単管バリケード

日本各地・世界各地のマンホール蓋を中心に、単管バリケードも紹介します。街路樹保護盤やピクトグラム、救命ブイなど、様々なカテゴリーの記事をアップします。

映画「巡礼の約束」~チベット族にとっての「約束」の意味~

来年2月8日から、岩波ホールはじめ全国で公開予定の映画「巡礼の約束」の試写会に行ってきました。

 

moviola.jp

 

ラサに巡礼に行くという約束が、亡き夫から妻へ、妻から二番目の夫へと受け渡されていきます。チベット高原の東にあるギャロンを五体投地で旅立った妻ですが、心配した二番目の夫は妻を追いかけ、そこに最初の夫との間の息子も合流し……。

 

きれいごとだけではない映画です。言い出したら聞かない妻。妻の実家に預けられていたことで、心を閉ざしている息子。最初の夫への嫉妬を断ち切れない二番目の夫。でもそれぞれが、旅を通じ変わっていきます。

 

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【チェッカーズ】「THE CHECKERS CHRONICLE 1991 I have a Dream TOUR "WHITE PARTY Ⅰ”」~ここが頂点~

10月にLaLaTVで放映したチェッカーズのライブDVD、ようやく観終わりました。何回もに分けて観る羽目になってしまったので。

 

 

細切れで観たのは、時間がまとめて取れなかったのが理由ですが、がっつり腰を据えて観る気になれなかったというのもあります。何かねー、普通にうまくて普通にかっこいいんですけど、それだけなんです。「この人たち、この後どこまでいくのかな~」というワクワク感、つまりこれ以上の伸びを感じないんです。ファンをやめた上、音楽番組も観なくなっていた時期なので、知らない曲ばかりなのも大きいとは思いますが、ここが彼らの頂点だったような気が。「ONE NIGHT GIGOLO」に、なぜかほっとしました。

 

<追記>

アルバム「I HAVE A DREAM」は、YouTubeの「チェッカーズ公式YouTubeチャンネル」で聴くことができます。

 

www.youtube.com

 

とはいえ、メンバーの衣装も白、武道館も雪に覆われて白、お客さんのドレスコードも白、というのはなかなか洒落ていました。客席の様子が映らなかったのが残念ですが、フミヤに言わせると、9割8分くらい白だったらしい。

 

気になったのは、MCの時、メンバーが全員ぐるぐる回りながら話していたこと。武道館の円形ステージなので、客席に広く顔を見せようという配慮なのでしょうけど、熊のようというか、多動っぽいというか……。

 

続きの"WHITE PARTY Ⅱ"も、なるべく空けずに観なければ。

 


 

 

 

margrete.hatenablog.com

 

margrete.hatenablog.com

 

『白銀の墟 玄の月 第三巻』(小野不由美)~『十二国記事典』が欲しい~

三巻目にして、ようやく話が動き始めました。これまではほぼ何も動かず、何を考えているのかも分からなかった悪役の阿選ですが、その心情や、何を考えてことを起こしたのかも書かれています。

 

 

ひたすら「人物紹介を」と一・二巻の感想では言い続けましたが、さらに登場人物が増え、もはや別冊付録でつけてほしい域に達しました。というか、用語説明と合わせ、『十二国記事典』を作ってほしい。売ってくれれば、仕方ないから買いますよ、新潮社さん。

 

今回は悪役連の中に、「こういう人っているよな」とため息をつきたくなるのが二人いました。まずは士遜(しそん)。傍目にはとっても良いことをやっているように見えるけど、実はそれは自分のことしか考えていない身勝手な行動で、そのからくりを見抜けてしまう人間には、士遜のような存在は耐えられません。でも士遜の行動に文句をつけると、文句を言っているこっちの人間性が歪んでいるようになってしまうんですよね、はぁ……。

 

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『ぢぢ放談』(永六輔、矢崎泰久)~真剣に向き合った過去ゆえの言いたい放題~

おじいさん二人の、テレビや政治などについての対談をまとめたものです。あまりの言いたい放題ぶりに、ちょっと嫌になります。でも二人とも、外野で好き勝手なことを言っているわけではなく、テレビや政治にどっぷりつかり、真剣に向き合った過去があるゆえの言いたい放題なので、重みがあります。

 

 

「テレビなんて知らない」、「政治なんて知らない」という具合に、すべての章に「〇〇なんて知らない」という題が付いているわけですが、テレビや政治はともかく、「冤罪なんて知らない」、「基地なんて知らない」、「環境問題なんて知らない」という題名は、いかがなものでしょう。もちろん二人はそれらをどうでもいいと思っているわけではなく、中身を読めば真剣に考えていることは分かるのですが、題名だけ見ると逆の印象を受けますよね。本人たちが付けたのか、編集者が付けたのかは知りませんが、あまりセンスが良くないと思いました。

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映画「人生フルーツ」~おとぎ話のような実話~

ケーブルテレビで、とても気持ちのいい映画を観ました。

 

life-is-fruity.com

 

建築家の津端修一さん・英子さんご夫婦の暮らしを描いた、ドキュメンタリー映画です。ナレーションは樹木希林

 

日本住宅公団ニュータウンの設計に携わってきた修一さんですが、風が通るようなゆったりとした街並みにしたいのに、経済最優先の風潮の中、完成してみれば、建物がぎゅっと詰まったものになっていました。

それにがっかりした修一さんは、高蔵寺ニュータウン団地のそばに広大な土地を買い、自分と家族の手で、こつこつと理想の暮らしを組み立てていったのです。果樹を始め、たくさんの木々を植え、英子さんが丁寧に作ったものを食べ……。

 

おとぎ話のような暮らしをしている二人ですが、もちろんそれを実現するための苦労は、並大抵のものではなかったと思います。加えて、自分たちさえ理想の暮らしを送っていれば良いとは思っておらず、はげ山になってしまった高蔵寺ニュータウンの裏山に苗木を植える運動を行うなど、出来る範囲で少しでも人の生活も良くしようとしている点が素敵だと思いました。

 

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【マンホール蓋】皇居・雨水、皇居・電①

大嘗宮見学の折も、足元を見ることは忘れません。そうです、当然ですが皇居にもマンホールはございます。

 

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皇居・雨水(2019.11)

外周が14分割されている、東京市型です。

 

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皇居・電①(2019.11)

お顔系ですね。

 

実はデザイン的には、全く面白くないんですよ。他にも「汚水」とかのもありましたし、まったく何も書かれていないコンクリート製のもありましたが、あまりの特徴のなさに、写真は2種類にとどめておきました。

 

東京都のも、千代田区のもなかったので、やはり皇居は「私有地」だし特別なのかなと思った次第です。

 

大嘗宮の見学記は、以下のとおりです。

 

margrete.hatenablog.com

 

manhole covers at the Imperial Palace, Japan

 

 

大嘗宮を見学してきました(2019.11)

昨日は友人に誘われ、大嘗宮を見学してきました。朝8時に東京駅で待ち合わせた上、何せ雨だったので、多分あれでも空いていたのではないかと思われます。開門は9時なのですが、少し前からセキュリティーチェック(荷物検査と金属探知機)が始まりました。大嘗宮の後、三の丸尚蔵館も見学しても、終わったのが10時過ぎだから、スムーズな見学だったのではないかと思われます。

 

 

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大嘗宮①

↑まぁこのように、結構な人出ではあるのですが、ちょっと待てば、撮りたいショットは撮ることができるくらいでした。もちろん、「1枚撮ったら、後ろの方に場所をお譲りください」と、ひっきりなしにアナウンスしていますが。

 

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大嘗宮②

消火器の箱も、景観に配慮しております。

 

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大嘗宮③

↑ここが正面ですね。シンプルな鳥居が、心に残りました。

 

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大嘗宮④

↑千木にとまっている鳥(カラス?)が印象的でした。

 

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大嘗宮⑤

↑側面付近。側面にも鳥居があります。

 

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大嘗宮⑥

ツワブキの群生越しの、大嘗宮の後面。

 

柴垣を飾る榊(?)がもうカリカリに枯れているのもあり、もう使用済みなんだなという印象を受けました。ここに何かが宿っているということはなく、空っぽと言いますか。

 

もちろん建材はまだまだきれいで、使わなきゃもったいないと思うのですが、解体後の使用方法って聞きませんよね? 使い捨てではあまりにもったいないので、伊勢神宮式年遷宮後の古い建材とかと同じで、どこかで何かに再利用されることを願います。

 

<追記>

バイオマス発電の燃料として、再利用されたそうです。

 

www.tokyo-np.co.jp