魅惑のマンホール、可愛い単管バリケード

日本各地・世界各地のマンホール蓋を中心に、単管バリケードも紹介します。街路樹保護盤やピクトグラム、救命ブイなど、様々なカテゴリーの記事をアップします。

『白銀の墟 玄の月 第一巻』(小野不由美)(ネタバレなし)~人物紹介が欲しい~

この記事では内容のネタバレはいっさいしておりませんので、読みたいけど未読の方も、安心してお読みいただけます。

 

そもそもルビなしでは、題名すらまともに読めませんが、「はくぎんのおか くろのつき」と読みます。18年ぶりに出た、小野不由美の「十二国記」シリーズの最新刊です。

 

いや、もはや続きは出ないのかと思っていました。本編は18年ぶりですが、番外編の『丕緒の鳥』は6年前に出ているので、再始動はしていました。でも本編は、結局無理かなぁと思っていたのです。新刊が出ることを9月に偶然知り、驚きました。

 

もちろん読みたいとは思ったものの、電子書籍版がないので、ちょっとためらいました。本棚の収容量がもはや限界なので、実物の本はあまり買いたくないのです(一応本棚の整理もしていないわけではないのですが、遅々として進まず……)。しかも10月と11月に2冊ずつ出て、全4巻だし。とはいえ図書館で予約して、じっと順番を待つ気にもなれません。結局発売日の4日後に買いにいった理由は、これです。

 

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相鉄線有隣堂コラボブックカバー

じゃーん。今月30日に相鉄線がJRとつながるのを記念した、数量限定の相鉄線有隣堂のコラボのブックカバーでございます。 有隣堂ユーザーの相鉄線利用者にとっては、入手必須アイテムといえます(多分)。実は相鉄線はほとんど使っていませんが、まぁそれはともかく。本当はしおりもあるのですが、気づかなかったのでもらいませんでした。3・4巻を買う時にまだ残っていたら、もらおうっと。

 

(注)ブックカバーの正式名称は、「相鉄線JR直通開業記念 有隣堂110周年記念 限定オリジナル文庫カバー」だそうです。長い……(^-^;

 

で、感想です。復習をせずに読み始めたので、内容についていけるか不安だったのですが、夢中になって読みました。基本的に移動中に読んだのですが、目的地に着いた時に本を閉じるのが嫌だったほど。ただ、中盤では物語の発端となった6年前の事件の説明が延々続き、ちょっと嫌になりました。あと、登場人物があまりに多すぎるので、地図だけでなく人物紹介もつけてほしい。

 

物語の世界では、十二の国の王が天意を失うと国が乱れ、災害などが頻発します。それで迷惑をこうむるのは、もちろん庶民。戴の国の失われた王が見つかり、国に安寧がもたらされる日が早く来ることを、物語世界ながら祈ってしまいます。まぁ私たちが生きているこの世界も災害続きなので、戴の国の庶民同様不幸ですが。