画家の熊谷守一夫妻の日々を、山崎努と樹木希林が演じています。ドキュメンタリーかと思うほど、演技を感じさせない自然な映像ですが、ドリフのコントへのオマージュが入ったり、宇宙人(あるいは天使？)が出て来たりするので、やはりフィクションですね(当たり前)。
仙人か天狗かと言われるモリさんですが、私はカメラマンたちが「お、動いた！」と言うのを聞いて、ハシビロコウ(中央熱帯アフリカにいる、ほとんど動かない大きな鳥)かと思いましたよ。
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家の広い庭からほぼ出ず、そこの生き物を日がな一日観察するモリさんの不思議な魅力に、次々に人が魅せられていく様が印象的でした。別に本人は人を惹きつけようという気なんて、これっぽっちもないのに。
観ると心に新鮮な風が入ってくるような映画です。
