今朝、ちょっと訳あって中川李枝子さんの『いやいやえん』を読み直しました。……えーと、これってこんなにシュールな話でした？ 子どもの現実の日常と、想像に基づく非日常が絶妙なバランスで溶け合っている、不思議な世界でした。
子供の頃、いやいやえんのおばあさんが怖かったけど、大人になって読むと、子どもに失敗させることを恐れない、良い教育者かもと思います。まぁ現実にこんな先生がいたら、残念ながら今は、親からの苦情が殺到してしまいそうだけど。
しかし、「ごふじょうへいってから」とか、「わがはいは、たんげさぜんである」という表現に、時代を感じますね。御不浄や丹下左膳って、下手したら今の親御さんは分からないのでは？ でもそんな些細なこととは関係なく、いまだにこの童話が売られていることに、力を感じます。
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