せっかく良い季節なのに、海外はもとより日本国内さえ、なかなか旅行しにくい今日この頃です。万が一都市封鎖なんていう事態になったら、身近なお出かけさえできなくなるので、行けるうちに行っておこうと思い、選んだ行先は小網代の森。野外だし、あまり人は行かなそうだし。
三浦半島にある小網代の森の詳細については、以下のサイトをどうぞ。
小網代の森散策・アクセス|公益財団法人かながわトラストみどり財団
ここはかつて、ゴルフ場建設のために壊される危機に瀕したのですが、多くの人の運動の結果、保全が決まりました。及ばずながら私も、環境庁長官や当時の長洲一二神奈川県知事に小網代の森に生息する生き物のポストカードを送る、「命あつまれ小網代ポストカードキャンペーン」に協力したものです。
保全が決まった後、湿地が再生する過程が、以下の本の一部で述べられています。
前置きが長くなりましたが、保全を訴える運動の一環で2回行って以来、訪れていなかったので、あの後どうなったかなと思い、行ってみたわけです。ある意味近すぎて、行こうと思いつつ行っていなかったので、良い機会だと思いまして。
まず森に入ってすぐに思ったのは、ずいぶん明るいなということ。約30年前(!)は、鬱蒼とした森で、足元はじめじめしていたので。保護のために、木道もしっかり整備されていました。
歩きやすいのは良いですが、ちょっと味気ない気もしました。でも鶯の声を聞きながらの散策は、なかなか良かったです。
ちなみにご覧のとおり、人はとっても少なかったです。1時間ちょっとで歩けますが、会ったのは15人弱です。
ところどころで桜も観ることが出来ます。
小網代の森のせせらぎでは、場所によってはこのように赤っぽい色をしているところがあります。これは鉄分で、以前ガイドさんの説明つきで歩いた時には、これが「神奈川」の由来だと言われました。つまり金川(金属の川)→神奈川、ということ。
森と海が接する部分には、このような干潟があり、アカテガニの産卵場所となっています。
森を出てバス通りに向かう途中、白髭神社があります。長い石がカンカン石で、載っている小さな石で叩くと、金属質の音がします。正体は「きこいかり」という錨のおもりだそうです。
普通の手水所もありますが、このような巨大貝の手水所もありました。
お昼は、20分ほど歩いて油壷のあじろ亭へ。
それぞれ税込み2,500円ですが、量がたっぷりなので、決して高くはない気がします。特にサザエのお刺身をこんなにたっぷり食べたことはありません。……あ、ちなみに定食2つ食べたわけではありませんよ(^-^;
バスで三崎口の駅に戻ったら、たまたま来た京急の車両はこんな感じでした。
車内も含め、オリンピック仕様。前の晩に延期が決まったから、そのままにするしかなかったのでしょう。青い子がミライトワ、赤い子がソメイティだそうです(調べた)。何か切なさを醸し出していました。