横浜そごうのそごう美術館で開催中の、「東京藝術大学スーパークローン文化財展 法隆寺からシルクロードの文化財まで ◁最先端技術がつくる未来▷」に行ってきました。本当は別の展覧会を観に東京に行こうかと思っていたのですが、新型コロナウィルスの感染者の急増ぶりに、東京に行く気が薄れ、こちらに変更した次第です。
「スーパークローン文化財」とは何かというと、東京藝術大学が作成する貴重な文化財の精巧なレプリカを指す「クローン文化財」を超え、オリジナルを超越するレプリカのことです。例えば法隆寺金堂壁画の消失前の状態を再現したものなどを指します。
「クローン文化財」や「スーパークローン文化財」の良い点は、本物であれば不可能なほど近くに寄って観ることが出来たり、明るいライトで照らせたり、触ったり出来ること。もっとも触るのは、今のご時勢では無理ですけど。
以前、藝大の美術館でバーミヤンの東大仏天井壁画のスーパークローン文化財を観たことがあり、今回もそれが出品されるということで楽しみにしていたのですが、実際は部分でした。残念! でも、模型で天井壁画の実際の様子が再現されていたのが、面白かったです。ちなみにこの展覧会、ルールを守れば写真は撮り放題です。
敦煌の莫高窟第57窟をほぼまるごと再現していたのも、なかなか良かったです。
南壁の壁画にある菩薩は、その美しさから「敦煌の恋人」と呼ばれているとか。
北朝鮮の高句麗江西大墓が墓室ごと再現されていたのも、なかなか良かったです。狭いので、感染症対策で一人ずつ入ります。
法隆寺の釈迦三尊像も、こんなに近くで、かつ明るい状態で観るチャンスはないでしょう。ま、お釈迦様の光背は、なぜかありませんでしたが。
鋳造のための3D出力模型も、独特の迫力。
何せ空いているので、合間合間の映像も、じっくり観ることが出来ました。映像はすべてではありませんが、以下の公式サイトからも観ることが出来ます。結構見応えがあります。
展覧会公式サイト
なお入館料は一般500円ですが、以下のサイトで割引券を入手すれば、300円で観覧できます。大学生以下は学生証を提示すれば、無料です。
割引券