魅惑のマンホール、可愛い単管バリケード

日本各地・世界各地のマンホール蓋を中心に、単管バリケードも紹介します。読んだ本、観た映画、旅行先の話など、様々なカテゴリーの記事をアップします。ステイホーム期間を経て、横浜市のマンホール蓋の記事がだいぶ充実してきました。

映画「バルーン 奇蹟の脱出飛行」~最後まで手に汗握ります~

先日、映画「バルーン 奇蹟の脱出飛行」を観てきました。新聞の映画評を見て、観たいと思ったものの、果たして映画館に行くのはどうだろうと躊躇っていました。そうしたら友人がSNSで感想をアップしていたため、やはりコロナに負けず、行こうと思ったわけです。

 

『バルーン 奇蹟の脱出飛行』公式サイト

 

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映画「バルーン 奇蹟の脱出飛行」ポスター

桜木町のkino cinemaには今回初めて行きましたが、新しいのでとてもきれいでした。トイレもおしゃれな感じだし、座席もリクライニングの感じがグッド。お客さんも多分10人にも満たない感じで、充分ソーシャル・ディスタンスが保てました。

 

気球で西ドイツへの脱出を果たした二家族の実話を元にしていますが、東ドイツ、分かってはいたけど陰険です。誰に密告されるか分からない緊張感がすごい。誰もかれもが怪しく見えてきますが、それが現実だったわけですよね。

 

でも、いかにも密告しそうな人が黙ってくれていたり、シュタージ(秘密警察)に嘘を言ってくれたりするのには、心を打たれました。その行為がばれれば、自分も危険なのにも関わらず。

 

あと、シュタージなのにこっそり西側のテレビ放送を受信し、「チャーリーズ・エンジェル」を観ちゃうお隣さん、お茶目です。多分、本当にそういう人っていたんだろうな。でももちろん、お茶目な面だけではありません。

 

それにしても、幼稚園や学校の先生が、子どもたちの話から親の情報を収集して密告していたというのは知っていましたけど、こういう風にやっていたのかと、ぞっとしました。無邪気さ・無垢さを利用する悪辣さ。

 

素人だから仕方がないのですが、脱出を図った彼らのうかつさも、結構疲れます。成功するのは分かっていても、最後の最後まで本当に成功するようには思えず、冷や冷やしました。

 

だからこそ、成功が判明した時には、涙がこぼれました。良かったね、と声をかけたくなった。

 

でも、直後に気づかされました。逃げた彼らは良いけど、彼らの逃亡を許してしまったシュタージや軍の人々は、これから大変なことになるのだと。わずか8人のために、恐らく何百人もの人が動いたわけですが、それでも阻止できなかったわけで、あの後のシュタージや兵士たち、その家族たちが心配になってしまいました。

 

トンネルを掘って西ベルリンへの脱出を図る、これまた実話を題材にした映画「トンネル」(2001)を観た時には、シュタージや兵士のことにまで思いが至りませんでした。そういう意味でこの「バルーン 奇蹟の脱出飛行」は、東ドイツという国について、より深く考えさせる良作だと思います。