コナンくんについて、「見た目は小学生だけど、中身は高校生」ということくらいしか知らずに、純粋にルパンのアニメの1本として観てみたのですが……。
名探偵コナンについての知識があった方が、より楽しめるのは間違いないと思います。そもそもこれ、ルパン世代の親とコナン世代の子どもに一緒に観てもらおうという意図が見え見えで、ちょっとあざとい。
あざといといえば、設定ですよね。コナンの幼馴染の蘭と外国のお姫様がそっくり、というのがこの映画では大きな意味を持つのですが、二人が出会うシーンで、即、突っ込みたくなりました。あなたたちは、何語で話しているのよ、と……。
結局、せっかく2つのシリーズを合体化させるという斬新な設定が企画倒れに終わっているのかな。内容と中身が一致していないのが、一番の問題かも。実際はルパンとコナンは対決しておらず、むしろ協力しているし。次に会ったら、ということで、対決の予感だけで終わっているんですよね。
調べてみたら、次の「ルパン三世vs名探偵コナン THE MOVIE」で両者が対決するみたいですね。題名のつけ方が、紛らわしい……。
どう考えても死ぬであろうというシーンで無傷か、せいぜいかすり傷なのは、ルパンシリーズでもお約束なので良いです。「アニメって便利ね~」と何度思ったことか。
ちなみにお姫様の国であるヴェスパニア王国の王宮は、イスタンブールのアヤソフィアがモデルと見ました。4本のミナレットのバルコニー部分がないけど、シルエット的に似ています。
「ルパン三世vs名探偵コナン THE MOVIE」を観たいような、どうでもいいような、微妙な感じです。
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