「5万回斬られた男」の異名を持つ、福本清三の主演作です。ある程度時代劇を観たことがある人なら、名前は知らずとも、見覚えはあるはず。
チャップリンの「ライムライト」を踏まえているため、本当は「ライムライト」を観たことがあれば、もっと味わい深いのだと思います。でも未見でも、もちろん大丈夫。福本さん自身がモデルと思われる、斬られ役の香美山清一の物語として観るだけで充分です。
ちなみにライムライトとは、ウィキペディアさんの情報によれば、電球普及以前に舞台照明に使われていた照明器具のことで、名声の代名詞、とのことです。
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福本さんのキレキレの殺陣と斬られっぷりに驚嘆します。何しろ刀を抜くのも早ければ、太刀筋も鋭い！ そしてイナバウアー状態とでもいうか、海老ぞりになって絶命するのが、福本さんの美学です。しかし次第に、福本さんのしわしわぶり、洗濯板のような胸元に、次第に疑問がわいてきました。……この人、いくつだ？
答えは、「太秦ライムライト」の公開当時は71歳、でした。すすす、すごいな。
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