久しぶりに当てました。映画「決算!忠臣蔵」の試写会チケットです。
会場だった江戸東京博物館で、博物館建設時に見つかった錨と共に撮ってみました。公開日が指で隠れていますが、今月22日(金)ですよ~。
感想ですが、いやはや面白かったです。赤穂浪士が吉良邸に討ち入るまでのエピソードを、かかった具体的な金額と共に語っているのですが、現代の金額に換算されているので、とってもリアルです。話自体はフィクションですが、何にどれくらいかかったかは、大内内蔵助が実際に残した記録をもとに書かれた山本博文の『「忠臣蔵」の決算書』を原作としているので、本当のことです。
本や映画で、時に「この人たち、食費はどうしたの? 宿賃は?」みたいなところが気になってしまうことがありますが、赤穂浪士さんたちはこういう風にお金を使って(有効な使い方もあれば、浪費もありますが)、討ち入りを成し遂げたんだということが分かり、改めて実際に生きた人たちだったことを実感しました。
しかし、キャストが豪華! 基本的にお気楽な、堤真一演じる大石内蔵助。その幼馴染で、常にお金のことを考えている(勘定方なので)岡村隆史演じる矢頭長助。阿部サダヲの浅野内匠頭は、ちょっと(かなり?)おバカだし、その奥方である石原さとみ演じる瑤泉院は、常に怒ってばかり(でも可愛い)。竹内結子の大石理玖(内蔵助の妻)は、しっかりもの(かつ可愛い)。大石主税を演じた鈴木福には、「おお、子役から俳優に成長しつつあるなぁ」と感慨を感じました。
ウケたのは、荒川良々の堀部安兵衛! キムタクもやった役なのに、なぜに荒川良々が……と思いましたが、最後には「堀部安兵衛って、本当にこういう人だったのかも」と納得してしまいました。濱田岳は、ちょっと情けない役がはまり役。
その他、妻夫木聡、西村まさ彦、西川きよし、木村祐一、寺脇康文、笹野高史などが画面を固めています。あと、関西弁を話す赤穂浪士というのも新鮮でした。でも考えてみたら、本当に関西の人なのだから、当たり前なんですけどね。
しかし、現場の人たちと事務方の対立って、いつの時代も変わらないなぁと思いました。事務方がいないと現場は回らないはずなのに、現場は事務方を「現場を知らないのに」と軽んじがち。どっちも必要なのにね。
上映後にはペリー荻野の司会で、脚本・監督の中村義洋と原作者の山本博文の講演があったのですが、これも裏話とかが聞けて面白かったです。何しろ堤真一は、楽しんでのびのび演じていた模様(^-^;
なお講演会でも行っていましたが、「忠臣蔵」の知識ゼロだと、映画が充分には楽しめないと思いますので、何も知らない人は、ちょっとだけでも良いから調べてから行くことをお勧めします。