魅惑のマンホール、可愛い単管バリケード

日本各地・世界各地のマンホール蓋を中心に、単管バリケードも紹介します。街路樹保護盤やピクトグラム、救命ブイなど、様々なカテゴリーの記事をアップします。

『アラビアン・ナイト 上』(ディクソン著、中野好夫訳)~強烈すぎる登場人物たち~

ディズニーシーのシンドバッド・ストーリーブック・ヴォヤッジに乗るたび、「実はシンドバッドの物語、ちゃんと知らないかも」と思い続けていました。そのたび、「良い機会だから読もう」と思いつつ、日々の生活に紛れることを繰り返し……。ついに、読んでみましたよ。
 

 
シンドバッドは7回も航海に出るのですが、そのたびに死ぬほど酷い目に遭うのに、まったく懲りない人のようです。世界史的に解釈すれば、東西交易を担ったイスラーム商人ですね。

【マンホール蓋】ナザレ(ポルトガル)

ポルトガルのナザレにて。

 

f:id:margrete:20181025045806j:plain

ナザレ(ポルトガル)(2018.3)


夜だったので、暗くて図柄がよく分かりませんね。まぁ、割とシンプルなのみたいだけど。

 

辛うじてbenito.comって書いてある気もするのですが、もし本当にそうだとすると、ニトリ的な会社(もっとおしゃれだけど)のURLなんですよね。企業広告になっているとか?

 

ちなみにナザレは、4世紀にパレスチナのナザレから、ある聖職者が聖母マリア像を持ち込んだのが、その名の由来です。漁師町で、おかみさんたちが(おばあさんも!)何枚も重ねたミニスカートにハイソックスの伝統的衣装を身に着けていることでも知られます。あと、尋常でないビッグウェーブが季節によっては見られる、サーフィンのメッカでもあります。

 

www.redbull.com

 

margrete.hatenablog.com

 

manhole cover in Nazare, Portugal

【マンホール蓋】コインブラ(ポルトガル)

ポルトガルの学園都市であるコインブラにて。

 

f:id:margrete:20181024141207j:plain

コインブラ(ポルトガル)(2018.3)

 

margrete.hatenablog.com

 

manhole cover in Coimbra, Portugal

『残像に口紅を』(筒井康隆)~筒井康隆の発想と語彙力に脱帽~

世界から1字ずつ音が消えていく、という設定で書かれた小説です。音が消えると、その音を使用するものも消えるわけです。例えば「あ」が消えると、「朝」という言葉も消えるということ。最初の「あ」に始まり、「ん」が消えることで、小説は終わります(別に五十音順に消えるわけではありません)。
 

 
次々に音が消えても、結構自然に物語は展開されます。物語中でも、主人公の小説家は語彙が豊富なので割と不自由なく話せるけど、喫茶店のウェイトレスはろくに喋れない、というシーンが出てくるのですが、筒井康隆自身が語彙が豊富だからこそ、書けたのでしょうね。

【マンホール蓋】芦辺町・仕切弁

長崎県壱岐市芦辺町の仕切弁です。

 

f:id:margrete:20181019165352j:plain

芦辺町・仕切弁(2018.1)


町の花のツバキがデザインされています。

 

manhole cover in Ashibecho, Iki, Nagasaki prefecture, Japan

映画「雨あがる」~伊兵衛は果たして仕官したのか~

寺尾聰演じる三沢伊兵衛が、妻と共に「雨あがり」を待つ話です。それには2つの意味がありました。表面上は、長雨で川止めになってしまい、宿で足止めされているため、現実に雨が上がるのを待つという意味です。もう一つの、より重要な意味は、伊兵衛の人生の雨上がりです。これまで伊兵衛はうまく仕官が続かず、浪々の人生を送っているため、仕官の口を求めていました。
 

 
寺尾聰の剣術の強さが目を引きます。全然強そうに見えないのに、それでも無駄な動きをすることなく相手を倒すのですから、見事です。また、妻を演じた宮崎美子の佇まいや所作の美しさに惚れ惚れしました。私もあのようにありたいものですが、無理ですね。物語を通じて台詞ではなく存在で演技してきた彼女だからこそ、クライマックスで家老たちに啖呵を切るシーンが生きるのでしょう。